俯く花の様 次第に色無くし逝く 誰にも知られ無い 無数に広がる夜空を どこかでだれかが云うの 聞こえる筈さえ無く 明かりを灯した部屋に映る 幻想が . 陰り無く照らした空から零れ落ちた はなびらひらひら舞えば 輝いた欠片はただ寂しく微笑み 流れてゆくひとひら . 消えゆく泡の様 次第に跡残し逝く 思いや記憶さえ 形を変え産す螺旋を 幾重に重なる言が 悲哀を描いた糸 紡いで織りあげ飾り視えた 歴史さえ . 亡き声が聞こえて指から零れ落ちた はなびらひらひら舞えば 輝いた欠片はただ優しく微笑み 流れてゆくひとひら . 限りなく広がる空 誰も知らない空 願いさえ忘れた空 千切れ舞う欠けた空 陰り無く照らした空から零れ落ちた はなびらひらひら舞えば 輝いた欠片はただ寂しく微笑み 流れてゆくひとひら