作曲 : 片倉三起也 彼岸(ひがん)の曼珠沙華(まんじょしゃげ) 境界(きょうかい)隔てよ焔坂さか) 足元掬すく)うは 泥濘(ぬか)るむ泥(どろ)か盛(さか)る花か 生きようとした 伸し掛(か)かるほどに業重(ごうふか)く 救われたいと 思うたびにこの身は沈む 蠢(うごめ)く一寸先(いっすんさき)より いま此処 逃げども行けども昇れど転がる 嗚呼われ地獄(じごく) 燃える腕の抱擁(ほうよう) 場末(ばすえ)の毒罌粟(こくりこ) 滴る露(つゆ)は恋の腐臭(ふしゅう) 五臓(ごぞう)に沁(し)みるは 苦汁(くじゅう)の血反吐(ちへど)か甘蜜(かんみつ)か 愛そうとした 爛(ただ)れてゆくまで欲深く 赦されようと すがるたびにこの身が果てる 無常の 闇こそ溢れる極彩(ごくさい) 追えども行けども塗れて堕ちれば 嗚呼南無地獄(ああなむじごく) 笑(え)む菩薩(ぼさつ)の掌上(しょうじょう) 蠢(うごめ)く一寸先(いっすんさき)より いま此処 逃げども行けども昇れど転がる 嗚呼わが地獄 凍える舌の接吻 無常の 闇こそ溢れる極彩(ごくさい) 追えども行けども塗れて堕ちれば 嗚呼南無地獄嗚呼南無地(ああなむじごく) 笑(え)む菩薩(ぼさつ)の掌上(しょうじょう)