遠くで響く声 僕を呼び 続けた 薄れ行く意識は 夢へ落ちる ユラユラ漂う 無意識が 答えた 誘われるように手は 扉を押した 開かれた 広く青い世界 雲の上に立って 見下ろす手は震えても 君が呼ぶほうへ飛ぶよ 光舞う 大空に落とされ 強く大きく息を吸って 君を呼んだ 抗う手 握り締めたその地図に 君へ贈る たくさんの奇跡描いて 君が待つ その場所へ 届けるよ 心の奥底 光はもう届かない 沈む体 圧力に軋んだ 震える 言葉は あなたを呼び続けた 押しつぶされそうな 心の声 閉じられた 暗く 何もない世界 空から隠した 誰もが目をそらす場所で 叫び続けているんだ 光射す 救いの手は突然 少しづつ力強く 開かれていく 目を凝らし 疑う目に飛び込んだ 押しつぶされ そうなこの場所であなたは 大きく手を広げ 笑っていた 暗く重たい雲は その笑顔で消し飛んだ 届いた声はここまで 心の底まで 繋がった 手と手は 片手より両手で 傷だらけの手に 強く握っていた地図は 初めから 白紙に落ちた小さな涙の跡 この地図が奇跡で埋まる頃に もう一度 心の声を 辿っていくよ 心の奥底で僕らが残した 涙で描いた 目印を握り締めて 消えていく この世界を 抱き締めた