[00:55.218] 降りしきる雪を花弁(はなびら)に 通る風は柔(やわ)らかに [01:07.045] 集めた春の欠片(かけら)で あるがままに咲き誇(ほこ)れ [01:18.157] [01:31.567] 佇(ただず)む姿(すかた)に 冬の景色(けしき)は切なく [01:37.594] 淡墨色の 花は遠い幻想へ [01:43.404] [01:43.590] 空色 春色 巡る季節の楼閣(ろうかく) [01:49.348] 古くは咲いた 花吹雪も今は消え [01:54.885] [01:56.020] 我が身果ててなお留まるのは 忘らるる厭離の記憶 [02:07.715] 産まれ生きて散るように 咲いて散る花の定め [02:19.694] 黄泉へ誘うこの花も 目覚め開け狂い咲け [02:31.559] [02:43.707] 舞い散る一片 指に触れる桜色 [02:50.227] 無限の終わり 動き始める幽明 [02:56.168] 消えゆく世界は 自身の求む風景 [03:02.071] 止めど進む 終わり無き中有の旅 [03:08.575] 咎を背負う花に宿るのは 思い出す欣求の記憶 [03:20.061] 望月照らす桜の下 なけなしの春を集め [03:32.137] 夢にも見た記憶は 見る事の無い満開 [03:44.087] [03:57.124] 咲けど散れど美しく 儚い春の亡霊 [04:09.304] 群れる蝶の舞う音は 春の終わりを告げる声 [04:21.009] [04:33.018] 降りしきる花は葉桜に 吹き抜けるはあゆの風 [04:44.785] 散り果てた桜の木に 皐月過ぎ思い馳せる [04:56.736]