深い海の底に眠る 名前の無い駅を探す 影を連れて 光の方へ 線路は海の中へと続く 窓の外は花色 まだ知らぬ朝と夜を乗せて 何処まで行けばわかるの この切符にも記されてない あなたの名前 一瞬で消えてく泡と 歌うために生きる人魚 ライトは青を切り裂き進む 避ける魚の群れたちが ひたすらに祈る声には 優しい誰かの手が重なる 明日を捨てて閉ざした 悲しみの殻をそっと破る 生まれておいで もうここからは一人で歩こう 走り出す列車を見送って あの窓の外は花色 まだ知らぬ朝と夜を乗せて 名前をつけてあげよう 私だけが知ることの出来る 深海の駅