「痕形」 明日が消えてしまうかも すべて消えてしまうかも ぼくがココに居たこともなかったことになるかもしれない 繋いだ指が離れた 結わいた糸が解けた 結んだ誓いが破れた 不確かなものばかり なんでぼくはこんなにも未来を欲しがるくせにさ なんでぼくはこんなにも過去から抜け出せないんだろう 道はヒトツ 進むか否か 決めるのはぼくでしかない 闘うべき相手は自分自身だ 負けたくないのは昨日のぼく ぼくはぼくに期待して何度も裏切られてはさ 血が滲むほどくちびるを噛み締め懲りずに期待する 離した指の行方は? 解いた糸は切れてしまう? 破った誓いは塵になる? そんなわけないだろう そんでぼくはこんなにも未来を欲しがるくせにさ まだぼくはこんなにも過去にしがみついてんだろう 多分きっとぼくはこんな風に未来を欲しがりながらさ ココにちゃんとぼくが居たってこと忘れてほしくないんだよ きみの中に棲みたいんだよ 明日が消えてしまうならきみにちゃんと伝えなきゃ ぼくがココで歌う今をなかったことにしないでよ 終わり