息を切らし僕は走る たったひとつ夜空にある まるくまるくキレイだから 僕は追いかけてしまうんだ 星をまたぎ天をかける 君の真下をひた走る いばら道もケモノ道もこえて 森にマーニ、君を閉じ込めて 明けない夜に浮かべるよ 代わりに守ってやるさ 僕は眠らないオオカミだ 夢をマーニ、君は知ってるの? この目も口も耳さえも 閉じてしまえたら いつか僕にも見せてくれるかな 息を切らし僕は焦(あせ)る 欠けて欠けて小さくなる 見えない日は悲しい だからやっぱまんまるい方がいい 春も夏も秋も冬も 君の真下をひた走る 荒野(こうや)も砂丘(さきゅう)も静寂もこえて 森にマーニ、君を閉じ込めて 明けない夜に浮かべるよ 代わりに守ってやるさ 僕は眠らないオオカミだ 夢をマーニ、君は知ってるの? この目も口も耳さえも 閉じてしまえたらいつか 僕にも見せてくれるかな 崖(がけ)でマーニ、僕が泣いたのは 優しい明かりで満ちたから ひとりじめしたいだなんて 僕はいやしいオオカミだ 待ってマーニ、つれてかないで キバをぬいてツメもはいでいい 傷つけやしないよどうか 僕にゆずってくれないか