[00:20.338]かすかな光もない部屋の中 [00:24.254]空気はよどみ [00:26.559]丸で 時までも止まっているようだ [00:34.090]何時から私はここにいるだろうか [00:39.349]私は記憶をたどる [00:47.458]私は [00:51.350]そうだ 私は騎士だ [00:57.429]父から譲り受けたこの合憲で [01:02.394]数々の戦場を駆け巡ってきたのだ [01:06.480]ならば 私はなぜここにいる [01:11.174]戦いに敗れ [01:15.330]囚われの身となったのか [01:17.821]私は 縛されているのか [01:22.512]動けない [01:33.105]風 [01:39.329]かすかな光が [01:42.293]空気とともに流れ込んできた [01:48.484]誰だ [01:53.058]女 [01:57.622]私の目の前に一人の女がいった [02:02.648]いや 少女というべきか [02:07.541]ためらうことなく [02:09.898]まっすぐに私に視線を向けてきた [02:13.844]ありえない [02:18.107]恥じらうことなく [02:20.179]乙女が騎士を見つめるなど [02:23.428]微笑んだ [02:30.925]私は 私は [02:36.339]少女はまるで値踏みをするように [02:38.898]ゆっくりと右へ左へ動きながらも [02:42.519]まっすぐに私を見つめ続け [02:45.625]そして さらに歩み寄る 乙女よ [02:51.007]なんと大胆な [02:57.258]吐息が感じられるほどの距離 [03:03.133]少女の瞳 [03:14.496]ああ そうか そうだったのか [03:23.013]私はすべてを悟った [03:27.529]その黒く大きな瞳に映るのは [03:32.070]まさしく私だった [03:36.267]金の額縁の中に立つ 鎧姿の私だった [03:54.962]乙女よ [03:59.372]また いつの日か会いに来てくれ [04:06.515]私は いつもここにいるのだから