薄い夜を纏う 遠い地平の上 沈む土に光る 希薄過ぎる国境 (ライン) 声の流れる風下に立ち (見送る人のざわめきさえ優しいのは) もうこれが最後だから (だから瞳閉じ空を待った) わたしの心が 祈りがまた 小さな重力に潰れそうになるけど 繰り返して あつい雲をくぐり抜けた時 (夢見た場所 きっとそこへ帰る 空へ) いつか いつか 恐れ抱いたままで 空へ昇っていく シグナルは止まない 夜明け前の世界 果てしない荒野の先にも (誰かの息吹見つけられるはずだろう) 灯る小さな街明かり (明かりの数だけ灯る 孤独) 忘れてしまった名前をまた 一つずつ拾い集め 生まれたての朝 掻き分けてく 飛び立つまでの 自分を捨てて (ずっと 鳴り止まない 心向かうままに) わたしの心が 祈りがまた 小さな重力に潰れそうになるけど 見つけて欲しい 降り立つまでの ほんの少し (夢見た場所 きっとそこへ帰る ために) いつか 空へ