[00:01.71]俺の名前はマシュマロ。白い雄猫にゃ。 [00:05.96]芽衣の家に飼われて八年になる。 [00:08.82]八年前に、段ボールに入れられて、公園に捨てれらていた俺を。芽衣が拾てきてくれたらし—— [00:15.38]「よかったね、お父さん、お母さんを飼っていいて。」 [00:20.56]この日から俺は、橘家に厄介になっているんにゃ。 [00:24.77]「白くてふわふわだから、マシュマロ!今日からお前の名前はマシュマロだよ!」 [00:31.40]いい名前にゃ。しかし、いまだに俺はマシュマロが何なのか一度も見ったことがないにゃ。 [00:40.39]「マシュマロ、ほら!ごはんだよ。あたしたち、ずっと一緒だからね!」 [00:48.54]芽衣はとても優しい子にゃ。ご主人として文句なしにゃ。 [00:53.64]「マシュマロ、置いて?」 [00:55.81]しかし。 [00:57.11]「よしよし、パックしてあげる~ 」 [01:05.49]俺の頭の後ろの匂いを嗅ぐのは、止めて欲しいんにゃ。 [01:10.02]-