森深く闇が潜む淵には もう一人の私が眠りについてる 双子の星に生まれ 同じ夜に叫んだ 分かつ血の色以外に 何も似てはいなかった 薔薇色の唇と黒檀の髪揺れて 美しい声 全て 与えられたのは私じゃなかった 窪んだ瞼の裏にひきつる影の破片 誰も見ないで私のこの姿を 悪意の渦に流されて行く 星は彼女を照らし今夜輝く 悲しみと殺意が混ざり合うの 麗しい心には赦しが与えられる せめて咲ける花ならば 咲かせたいと願うのは罪ですか ただ静かに樹々の影に隠れて 祈り捧げましょう 誰も触れないで私の心には 小さな花が枯れ積もりゆく 星は彼女を照らし今夜輝く 憎しみは抑えられない魔物 漂い灯る妖精 ランプを手に惑わせては 理性を壊すよ 赤く 誰も見ないで私の朽ちた姿 悪意の渦に流されて逝く 星は彼女を祝福して輝く 喜びに満ち溢れた体を 誰も忘れ消えて夢現の中 悪意の時はすでに遠くて 星は誰もいない荒れた地へ流れ 忘却と時間が混ざり合うの