編曲:ナポリP 日を追うごとにのびてきた 切口芽吹く枝の先 雨はざらついた手で 未来を定義した 目立ちたがりの雷が 煙突上の神様に 「そのポストは誰だって勤まりゃしないよ」と 欠けた戸が弱々しく見えて 開こうとはせずに怯えてて 隠れきらない手足出して 卑怯さに崩れ落ちた 今は 何を悲しむのさ 不幸は指を奪い取るのか 針千本約束できない 友情なんてさ 涙 枯れた 泉の奥 見れない 目はただ叫び続けた 呼んだって 返事は来るはずない 影の映らない10月のこと 鳴りやまない雨と風が 逃げる間もなく迷いだす 離脱合成な際に 湿る亡骸と 昼時、彼は唐突に 泥のついた手で天を突く 「拝啓、貴様、消えな」って 僕は彼に落とされた 青白い 電池駆動の 割れた 欠片理屈に 涙で濡れた言葉が 血を吐く 背中の羽はむしれなくて 見た目も人とは違っている 戸籍すらもうどこにもなく 私は存在しない 意識されているくせに いらない いらない 本当は欲しい 理不尽な子供の海に生息 300メートルの魔物 おもちゃにははやすぎるわ 見えない 非は愛 聞こえてこない 無口な裁判は終わらない 散々な目は ゴールを知らず 乱暴な明日を作り出してく 厭世的要件務めた 円盤ナイフ隠して 少年気取った雷に 釈明しに行く 冷たい檻に閉じ込められ 羽ばたくことなく命尽きますから お願いです雷様 ぼくを人間にしてよ 辞めない 病めない 諦めれない くだらなくない 今を生きてんだろ もうたくさん悲しんだろ 俺の番はまだですか 暮れない 待たない 逃げない 言わない 日向に戻るその日までまだ 太陽のように眩しい芽が 創造と悪意のもとに開く