生まれた時、いたって普通だった 育つにつれ科学が出てきた 周りの子らは恐怖に怯え 気づいたら一人きりになっていた どうして?誰も遊ぶよね? わたし、おかしくないよね? 両親が与えてくれてたの こんなに素敵な科学を 幾年重ね、遊び続けたなら人間は 人を捨て生まれ変わる、次第に 河童人生 私 歩むだろう 歩むだろう 埋もれて行く種の運命に 朝、目覚めたら「おはよう」と言い それ以降喋ることはなかった 遊ぶことに夢中になってて 気づいたら両親も居なくなってた 私、忘れ物がある 人間の時に持っていた それは大事なものだよ 失って気づくなんて… 涙は出ず、悲しい気持ちも枯れ果てて 大切な親と心を失くして 廃油と鉄の匂いが 呼びかける 呼びかける そんなものは気の迷いだと やっと知った なぜ河童が河好きか 消えた涙 河に喩え 水の優しさは両親の温もりだったんだ あの日あの時貴方に出会ってなければ 河の持つ意味 知ることはなっかた 初めて後悔した この河童 この河童 自責の念で胸、穿つ 星空映した河は天の河のように 世界の希望が降りしきる夜 今呼び覚ます声が 聞こえるよ 聞こえるよ 暗い胎の壁越しから 終わり...