淡く黄昏をまとう羽 舞い描く 果てない軌跡 瞳映る 夢幻の郷は 声も無く 私を愁う 哀しみなんて 胸の奥しまって そう 笑えばいい 飾り物の笑顔で 速さにただ身を任せたなら すべてはにじんで溶けてく 切ない風切羽のきしむほど この朱私の世界 水面揺れる 木もれ日のなか 柔らかな 碧の少女 「ここまでおいで」 小さな手 愛しくて いたずらな目で 遊ぶ 夢のはじまり 奏でる優しい物語は 散りゆく雫を集めて 銀朱の鳥籠から羽ばたける この碧きあなたの世界 “無垢なる蒼が朱に染まり、彩りは黄昏の果てに滲む” “空を夢見る二つの風は、乾いた白の鳥籠色は” 重なってゆく 白い波紋 音もなく そう 二人つなぐ 永遠に照らす 水鏡 雲路をたどるささめき想い 寄り添うあなたに届けて… 『私を見て……!』 速さにただ誓いを抱きしめ 清らな月ノ輪見つめる 流れるふた色の彩き風が あなたにもみえますように