[00:31.83]夏、消息不明。 [00:34.59]太陽の熱に干上がった僕らの今日が、 [00:39.09]コインランドリーの日陰で、 [00:40.81]ペットボトルを片手にうな垂れていた [00:43.20] [00:45.02]夏、消息不明。 [00:46.96]猛スピードで4号線を走り抜けた僕らの悲しみは、 [00:51.66]情熱の揺らぎによく似た陽炎にスリップして横転。 [00:55.44]廃車置場の片隅に放置されていた。 [00:58.10] [00:59.98]夏、消息不明。 [01:03.03]ここ数年姿をくらましていた、僕らのいつかの夏が、 [01:07.41]廃ビルの非常階段にもたれながら、タバコを吹かして [01:10.99]「夏が近いな」なんて言った。