あの都市伝説の 秘密を知ってるよ トンネルを抜けた二人が どうなったのかを 誰も信じないような 話ばかり貯めて 今日もおしゃべりをするために いつもの公園へ 金髪のお友達と イングリッシュでガールズトークよ "おいてけぼりのエミリー"に 「how are you?」は不要 だってすでに生きてない 視えざるあなたが私の親友 そこに縛られてもう10年 「幽霊に英語を教えてもらった」 なんて誰も信じない そして今日は少し真面目な話 笑わないで聞いてほしいな 「どうやら一目惚れをしたみたいなのよ」 おばあちゃんに貰った 魚のアクセサリー 手先の器用さを駆使して 髪飾りにしたの 両足にも似たような 痣が実はあって その因果関係は よくわかりませんが その日から私の視界に 幽霊が出てきて 話もできるし触れるし 友達までできました 髪飾りを付けた時だけ 美少女霊能力者(?) あなたのお悩みを解決 する気はありません ある日の放課後のコト 天文学部の部室の前で その先輩に出会ったの 背が高くてメガネ そしてすでに生きてない 視えざるあなたがとても好きです 毎日部室へ遠回り 「幽霊の先輩に一目惚れした」 なんて誰も信じない ちょっと勇気出して話しかけても 笑うだけで何も言わない 「あなたの名前を教えてくれませんか?」 「あの七不思議の秘密を知ってるの? ! 天文学部に現れる幽霊のコトを!」 「生マレツキ喋レナイ 男子部員ガ居テ、 夜中ニ一人部室に居テ、倒レテ ソノママ…」 言えざるあなたと私の事情 何となく似てる気がしたの 「幽霊が見えて触れて話せる」 だなんて誰も信じない そして私 少し勉強したの 笑わないで見ててほしいな 両手を胸の前に持ってきて 人差し指を曲げて『こんにちは』 『あなたの名前を教えてくれませんか?』