遠く僕を誘う声 静かに眠りに落ちていく 其処は誰も知らない領域 鮮明に蒼く焼き付いた 瞳に映りこんだ景色は 揺らいだ切なさの陽炎 凍った記憶に触れるように 指先に溶けていく 翼を失った僕の小さな背中にも 途切れない風は今も吹き抜けている 渇いた大地の色 潤していく旋律は 溢れる雫にも似て もう二度と空を飛べなくても 確かに僕は其処に居た 其処は誰も知らない領域 鮮明に蒼く焼き付いた 思い出の文字をなぞる様に それはとても懐かしい 儚く散りゆく羽に痛んだこの背中と 駆け抜けた日々抱えた ままで歩こう 形を変えずに遥かエデンは続いている 果てしなく蒼い場所へ 追憶の欠片辿る様に 僕はまた思い出す 沈んだ夜にもたらす月の光のように 冷めた心にも安らぎ そっと残した 離れてしまう事を 例え僕が拒んでも 別れを告げるように この翼を失った僕の小さな背中にも 途切れない風は今も吹き抜けていく 渇いた大地の色 潤していく旋律は 溢れる雫にも似て