残酷なこの世界に溺れながら僕は深い森の中 細い指を手離した僕は次に何処へ行けばいい 胸を締めつけられるような鋭い夜 光った研ぎ澄まされた爪 ついた痕が消えない 一人取り残される事はもう割りと慣れっこなんでしょ 開け放たれた部屋の扉からまだ残る夏の匂いがした 残酷なこの世界で足搔きながら僕は深い森の中 感覚なんて残ってないよ次は何処へ行けばいい 一人取り残される事はもう割りと慣れっこなんでしょ 少しだけ秋めいた風がざわざわと心を揺らしてる ああ何一つ伝えられずに 全てを失ったままで ポストに残った合鍵もただ鈍く輝くだけ そう君の影に溺れながら今もまだ闇の中で 手も伸ばせない惨めな僕は次に何処へ行けばいい