白く枯れ果てた海
 夢に浮かぶのは
 水面が映す想い
 黒く濁るから？

 何を"穢れるもの"と
 決めることも無く
 幾千の時辿り
 この地に降り立つ

 この心駆け巡る
 罪の記憶だけ
 時と共に薄れず…
 月は輝いて

 時を経て変わらない
 満ちて欠ける月なら
 背を向けて消えて往く時を…

 また振り仮るのなら
 その形を変えさせ
 どこへ誘うのだろう
 月夜を想う

 穢れ拒む想いが
 築く理想の地
 今は何を求めて
 宇宙に歪み往く

 時を重ねる度に
 確かなものなど
 ぼやけてゆくのか
 まだ答えは判らず

 いつの間にか傷付く
 心の嘆きが
 降り積もって往くなら
 月は翳るのか

 様々(さまざま)に色を変え
 惑わすその光が
 絶えることも無くまた照らす…

 雲間の輝きさえ
 心を奪うのなら
 ただ黒く染まり往く
 闇夜を想う

 過ぎ去る時を見つめ
 独り空を見上げる
 光浴び何を今想う

 数多の心映し
 そわを否定すぬなら
 いっそ忘れ去ればいい月を…

 時を経て変わらない
 満ちて欠ける月なら
 背を向けて消えて往く時を…

 闇夜照らす光が
 ないなら星の光
 集め輝き戻す
 月夜にさらば