「君想歌」 サークル:Alieson 作曲.編曲:SYU(Alieson) あぁ壊(こわ)れだしていく鋼(はがね)の心(こころ) 誰(だれ)も触(ふ)れられなかった場所(ばしょ)だから今(いま)恐(こわ)くて 痛(いた)みだけの行為(こうい)汚(けが)れた私(わたし) 求(もと)めることが許(ゆる)されても何(なに)も願(ねが)えず 君(きみ)を縛(しば)りつけることでしか愛(あい)を詠(うた)えなかった こんなにも心(こころ)白(しろ)くなるまでは この声(こえ)が届(とど)くまで呼(よ)ぼう君(きみ)の名前(なまえ) 終(お)わらない悲(かな)しみをともに綴(つづ)ろう 伸(の)ばしても掴(つか)むのは空(から)の記憶(きおく) 囚(とら)われた箱庭(はこにわ)はもう黒(くろ)い灰(はい) 存在(そんざい)の証(あかし)さえ奪(うば)われても あぁ満(み)たされていく編目(あみめ)の心(こころ) 深(ふか)い温(ぬく)もりでさえも私(わたし)には痛(いた)くて 貴方(あなた)の前(まえ)でだけ悲劇(ひげき)の女優(ヒロイン)でいたかったの その優(やさ)しさを独(ひと)り占(し)めしたくて 儚(はかな)さが弱(よわ)さならこんな私(わたし)でさえ 背(そむ)くのが強(つよ)さでもいらないでしょう 羽(は)のない私(わたし)なら歩(ある)いていく 焼(や)けた地(ち)もこの足(あし)で越(こ)えて行(い)くから 振(ふ)り返(かえ)る先(さき)の道(みち)を無(な)くしても あの枝(えだ)が幾重(いくえ)にも花(はな)をつけ散(ち)らすように 繰(く)り返(かえ)す毎日(まいにち)が凛(りん)と咲(さ)き誇(ほこ)るように 死(し)に行(ゆ)く今日(きょう)を背負(せお)い生(う)まれ行(い)く明日(あす)を描(えが)く 綻(ほころ)びがこれ以上(いじょう)広(ひろ)がらないように 耐(た)え切(き)れず逃(に)げ出(だ)した罪(つみ)が今(いま)でもまだ 私(わたし)には針(はり)のような痛(いた)みなのです つたうように降(ふ)りてくる夜(よる)の欠片(かけら) 突(つ)き刺(さ)さる傷跡(きずあと)が呟(つぶや)いている 私(わたし)には美(うつく)しすぎる世界(せかい)と 澱(よど)んでる水槽(すいそう)の中(なか)の金魚(きんぎょ)だから 澄(す)み渡(わた)る水面(みなも)では毒(どく)を飲(の)むだけ 漂(ただよ)って流(なが)れ着(つ)く場所(ばしょ)は同(おな)じ 剥(は)がれてく金色(きんいろ)の鱗(うろこ)の下(した)の 泥(どろ)のような受(う)け入(い)れるだけの私(わたし) 終わり