通りすがりの道の上 俯くようなその蕾 どこのどなたを待つのやら 空を見上げて… やがて 辺りは暮れなずみ 都の色が溶けて行く 胸の思いは影法師 手を伸ばしてる 花鳥風月よ 移り行く自然 悠久の風は 何処(いずこ)から 人目を忍んで 逢瀬(おうせ)重ね いつかは花咲く 恋心 上弦の月に 見守られ 一途な夢を見る 女は月見草 恋しいお方の足音は どれだけ待てば近くなる? 数多(あまた)の星が煌いて 愛を誘(いざな)う 今日より長い夏の夜 忘れ去られたこの場所に 忘れられない純情の 白い花が咲く 美しき姿 気高くて… はかなすぎるのは 宿命(さだめ)かな 静かに佇む 思いの丈 このまま抱かれて 散ってくより 朝まで咲いたら 萎みましょう 一夜(ひとよ)の人生よ 女は月見草 あきらめきれない 蜩(ひぐらし)が ふいに 梢から 鳴き出した 人目を忍んで 逢瀬(おうせ)重ね いつかは花咲く 恋心 上弦の月に 見守られ 一途な夢を見る 女は月見草 静かに佇む 思いの丈 このまま抱かれて 散ってくより 朝まで咲いたら 萎みましょう 一夜(ひとよ)の人生よ 女は月見草 一夜(ひとよ)の夢を見る 女は月見草