姉さんはいつも 華やかで 桜の花のようでした 私は多分 梅の花 春を待ってない寒い花 姉さんがとても好きでした だけど私は子どもでした 姉さんなんて  大嫌いだと ぶつけた言葉を 取り消せないまま 逢えなくなって もう何年 今年も春が また来ます 桜吹雪を見るたびに  ごめんなさいと思います 姉さんはいつも 華やかで 桜のようと 言いました 私はいつも 目立たない きっと死ぬまで 敵わない 姉さんは少し 悲しげに 羨ましいと 瞳伏せた 桜は散って 終わりだけれど 梅には実のなる 幸せがあると 逢えなくなって もう何年 今年も春が また来ます 桜吹雪が姉さんの涙に見えて 綺麗です 逢えなくなって もう何年 娘と花を 買いました 桜吹雪のその中を 花を届けに 歩きます