彗星のラプソディー ダイスケ 宇宙電波を傍受した それによると あの子が昨日 ブラックライトで光らせた 派手な機体にすべりこんで 時間制限付きのスペーストリップきめた 赤らめた頬っぺたで 天の河をアイツと平泳ぎ あの子は銀河の真ん中で どんな夢を見ているのでしょう? 彼女が地球なら ぼくは彗星 届かぬ想いは燃えつきる 極彩色の森の中 空には造られた星くず 調節可能なロマンチックに ほんものの輝きはあるのかい? あぁあ ぼくは 今日も周回軌道 めぐりめぐる ちょっぴり話題のランチと 洒落た言葉の応酬で 鉄のアクセル踏みしめて 時速6億キロで彼女を それにしてもぼくは挨拶さえ ままならず その瞳で スキャンしてくれないかい ぼくの心を あの子は銀河の真ん中でどんな夢を見ているのでしょう? 彼女が地球なら ぼくはUFO ふわふわ周りを飛んで消える 今すぐ君をさらって飛びだして 二人して宇宙飛行 三日月の先っぽに腰掛けて 一度だけ君とキスをする なんて妄想が頭の中 めぐりめぐる 有線バンドのオーケストラが ホルストのジュピターを優しく流すころ 彼女への恋心は大気圏突入間近だぜ あの子が銀河の真ん中で どんな夢をみていようと 偽物の宇宙に取り込まれて 地球儀がスローにまわっても つのる想い諦める言い訳に はたしてなるのでしょう? こうなれば燃え尽きる彗星で 一瞬の輝きを見せましょう 宇宙規模の愛を見せつけましょう めぐりめぐる