[00:43.03]ちりちりと華の粉を飛ばし 風 薫る 線香花火 [00:56.30]水面には頼りない笑顔 かけ声と鉦の混ざる町 [01:09.33]幾千もの舟が 下りゆく月夜 [01:22.54]川の音の中に 君の声 さがす [01:34.86]ゆらりゆらり 遠ざかる舟 叶わぬ想いをのせて [01:48.04]にじむ灯り 君の死だけを 置き去りにしたままで [02:15.16]ちりちりと胸を焦がすのは 戻らない季節の残り火 [02:28.33]幾年もの時間に たくさんの君を [02:41.48]忘れてゆくことが悲しくて 泣いた [02:53.87]浴衣の裾 濡らしゆくのは 川の水か 思い出か [03:06.91]腕の傷は癒えてゆくけど 心は止まったまま [03:20.14]ちちち ちちり 線香花火 ただ 君に逢いたくて [03:33.15]こよりの先 焔の玉は 落ちきらぬまま消えた [03:46.38]届け―