もしもこの両目が見えなくなれば こんなにも楽しいことはないでしょう もしも両耳が聴こえなくなれば こんなにも嬉しいことはないでしょう もしも言葉がない世界なら こんなにも苦しい思いをしないのに もしも私の灯火が消えたら もう二度と覚めない闇で眠らせて 偽りばかりのこの世は暗く悲しい 絶望感が心を染めていく 時計の針だけが 虚しく進んでいく 心は止まったままなのに ずっと見ていた後姿届かない 目を閉じていつも 心の中に生きて 昔の二人のように そっと抱き寄せたあなたは幻 心を閉ざして 暗い部屋の隅で 孤独に震え怯えながら ずっと昔の優しさを抱き絞めて