黒船みやげのランタンは 錆びた心のつけぼくろ お先き真ッ暗 女の夜に ゆらゆらゆれてる れんが色 あゝ とりとめもなく化粧して 錆びた心に紅をぬる メリケン銀貨の首飾り ならいおぼえた手風琴 障子あければ 夜霧が深い かすれた音色は どこへ行く あゝ とりとめもなく物想い 私これからどこへ行く 異国の祭りはランタンに 銀の紙など張ると言う 祭り忘れた女の夜は からすの羽根など飾ろうか あゝ とりとめもなく胸ひらき 白い肌にもつけぼくろ