朝の光を手放した花 注がれない雨を求め 覚めない眠りにつく 誰かをそっと呼ぶ声 闇の楽园は 嘘か夢か 失うのは身体と 自分という心 その対価を差し出し 何を得られるのだろう この涙で奪える程に 命は脆くて儚くて 全てに訪れる 死(終わり)を 「恐怖」と嘆くのか 終演を歌う金盞花 静かに咲き誇る 憎しみも 悲しみも その根でたくり寄せて 終焉を歌う金盞花 寂しさを潤す 注がれない雨を求めて 覚めない眠りにつく 記憶を裂く哀号(あいごう) 今宵の愛憎 過去と現在(いま)の 徒波に乱されて 臆する魂 その辿り着く果てに 何が見られるのだろう この両手で守り切るには 裏切る言葉が多過ぎて いつぞや 見た愛を信じ 刹那を生き抜きたい 終演を歌う金盞花 静かに咲き誇る 愛しさも 恋しさも その葉で包み込んで 終焉を歌う金盞花 寂しさを潤す 注がれない雨を求めて 覚めない眠りにつく いつか希望も絶望も「無」になる時が来れば 誠の所在に気付くだろう イキルコトハクルシイ ソレデモココニイタイ ココロガキシムオトハ マダイキテルトイウショウコダカラ 例え孤独になろうとも 終演を歌う金盞花 静かに咲き誇る 憎しみも 悲しみも その根でたくり寄せて 終焉を歌う金盞花 寂しさを潤す 注がれない雨を求めて 覚めない眠りにつく この花を枯らさぬようにと 抗う大地の糧を吸い 響く弔いの鎮魂歌(レクイエム) 乾いた風に溶ける