[00:10.566]街はずれの教会を [00:14.380]シルクのような霧雨が [00:17.228]包んでいます。 [00:23.366]傘もささずにレンガの [00:26.658]階段に凭れていると [00:31.099]遠い街灯りが [00:33.685]いくつも輝いては [00:36.872]滲んでいきます。 [00:44.029]あの人はガードレールを [00:46.903]飛び越えて [00:49.907]空の向こうに [00:53.198]何を見たかった [00:53.851]のでしょうか? [00:58.762]あの人が星になった [00:59.990]なんて嘘てすよね…… [01:04.196]雨のカテトラル [01:09.081]私は一人きり [01:14.410]悲しみに唇 [01:19.295]そっと噛んでた [01:29.744]雨の雫を [01:32.277]瞳の中に受け止めて [01:40.114]「神様あの人を返して下さい」 [01:56.101]ステンドグラスの陰で [01:59.628]接吻してくれた [02:00.803]あの日も雨でした。 [02:06.341]ポプラの木に刻んだ [02:07.935]2人のイニシャルにも [02:10.886]傘をかけて [02:11.722]あげましたね。 [02:15.223]そんな思い出の [02:17.731]ひとつひとつが [02:20.343]私の心の中に [02:24.157]雨を降らせて [02:25.045]いるようです。 [02:30.713]雨のレクイエム [02:35.624]心も泣きながら [02:41.032]ぼんやりと思い出 [02:46.178]拾い集めた [02:56.340]もしも私が 代わりに [03:00.206]なって死ねたなら [03:06.815]こんなに悲しくは [03:11.334]なかったけれど…… [03:19.118]雨のカテドラル [03:24.134]悲しい物語 [03:29.332]あの人を突然 [03:34.452]奪いさられて [03:44.849]濡れた身体を [03:47.200]どうしていいかわからない [03:55.220]「神様この雨は嘘だと言って」 [04:07.915]大切な大切な [04:12.800]あの人がいなく [04:13.688]なってしまいました [04:17.241]神様 教えて下さい [04:22.256]量子は…… [04:24.085]量子は……