星も凍てつくこんな夜には 今日を生き抜く最低限の温度だけ 君がその手 離したならば この暖かさにどんな価値がある? 見渡す限りの銀世界 遺伝子たちの記憶の景色 毛色がみんなと違うから 一人ぼっちで今日も走る 消えない想いが影のようにつきまとう夜には ふと見上げた空 笑う月 君を呼んでいるよ いつも 空の彼方へ 声は届くか 乾いた風にたてがみは揺れた 青く澄んだオーロラの夜 わずかなぬくもりさえも奪い取る こんな僕に近づくなんて 君はどうして怖いもの知らず 生まれて初めての優しさが嬉しくて じゃれあいたくて だけど加減が分からずに不意に傷つけてしまう この牙は血の味がして 自分が嫌いになった いつも 青天霹靂の雨 雷光は空に轟いている この汚れた血を洗い流してくれ いま 空の彼方へ 声は届くか 乾いた風にたてがみは揺れた 君のいないこんな世界で 星も凍てつくこんな夜には 今日を生き抜く最低限の温度だけ 君がその手 離したならば この暖かさにどんな価値がある?