初雪が降りました ほんの少しだけ 指先でとけました 涙のように なぜかしら 口紅をさしてみたくなり 縁側で コンパクトとり出しました 大きな声で さわいでくらした 学生時代が 終りに近づき 近ごろ 無口になっています あなたは あなたは どうですか 初雪が降った日の 胸のせつなさは 文章にすることも 出来ないくらい 母さんに冗談で 嫁に行こうかと そんなこといいながら さびしいのです 陽やけのあとが どこにもないから 楽しい季節も まぼろしみたいで すべてが 夢かと思うばかり あなたは あなたは どうですか あなたは あなたは どうですか