優(やさ)しいこの歌(うた)は夕焼(ゆうやけ)の色 安(やす)らぎの夜(よる)に包(つつ)まれる 悲しいこの歌は朝焼(あさやけ)の 空に溶(と)けて消(き)えて逝(ゆ)く 一人きり仰(あお)ぐ空 二人見上(みあ)げてた頃(ごろ)とは違(ちが)う景色(けしき) 独りでに巡(めぐ)る空 君を無(な)くしても世界は回(まわ)るけれど この痛みもこの苦しみも 君が残(のこ)した物(もの)がならば 抱(だ)き締(し)めて微笑みだけが残るのだろう 優しいこの歌は夕焼の色 懐(なつ)かしい声が口(くち)ずさむ 悲しいこの歌は朝焼の 空と共(とも)に消えて逝く 独りでに回る星 僕を置(お)き去(さ)りに 時間(じかん)が進(すす)むけれど まだ虚(うつ)ろな僕自身(じしん)の 君が残した物だから 愛してみるよ 微笑みに成(な)る前(まえ)の涙(なみだ)を 優しいこの歌は夕焼の色 安らぎの夜に包まれる 悲しいこの歌は朝焼の 空に溶けて消えて逝く