小春日和とでも言いましょうか あの日の天気は いつ来るとも知らぬ列車を待って あの日のあたし達は 煉瓦作りの倉庫を横目に過ぎる ニセアカシアの森を横目に過ぎる あなたは横に座る 手をにぎりたい にぎられたい 小春日和とでも言いましょうか あの日の心は いつ来るとも知らぬあなたを待って あの日のあたし一人 街は近づき夢見心地はすぐに醒める 灯火は無限夢見心地はすぐに醒める あなたは横に座る 手をにぎれない にぎられない 小春日和とでも言いましょうか あの日のあたしは もう交わらぬ路線を知った あの日のあたし一人 小春日和 その日。