たびだちのうた-霜月はるか平仮名付き 街(まち)を包(つつ)み込(こん)んだ たゆたう光(ひかり)の海(うみ)さざめいた星(ほし)は 流(なが)れ雲(ぐも)の彼方(かなた) 歌(うた)を口(くち)ずさんだ 少女(しょうじょ)の声(こえ) 鈴(すず)のように重(かさ)なる時(とき)の針(はり) 告(つ)げるのは この夜明(よあ)け 風招(かぜまね)き入(い)れることを忘(わす)れた扉(とびら)に手(て)を翳(かざ)したまま 静(しず)かに囁(ささや)いた 遠(とお)く高(たか)くゆく 滲(にじ)む鳥(どり)追(お)いかけ空(ぞら)へ  いつか夢見(ゆめみ)てた はじまりの鐘(かね)が鳴(な)る きっと出会(であ)えたのは偶然(ぐうぜん)でも奇跡(きせき)でもない 手(て)を取(と)りあった確(たし)かな命(いのち)の絆(きずな) 影(かげ)を踏(ふ)み進(すす)んだ 灰色(はいいろ)の背(せ) 導(みちび)かれ 揺(ゆ)らぐ地平(ちへい)の果(は)て 見(み)えるのは かの陽炎(かぎろい) 涙湛(なみだだた)えても 撓(たわ)む心(こころ) 救(すく)われない  傷癒(きずいや)せぬまま そっと足踏(あしぶ)み出(だ)した 遠(とお)く遥(はる)かゆく 闇(やみ)の間(ま)に沈(しず)まぬように ずっと目指(めざ)してた 運命(うんめい)の輪(わ)が廻(まわ)る 辿(たど)り着(つ)けるのは 自分(じぶん)の描(えが)く未来(みらい)だけ 過去(かこ)乗(の)り越(こ)えて 希望(きぼう)の灯(ひ)を映(うつ)そう 別(わか)れを知(し)っても 挫(くじ)けたりしない 空見上(そらみあ)げれば 滲(にじ)む鳥(どり)はもういない 鐘鳴(かねな)り止(や)んだら 誰(だれ)にも告(つ)げず歩(あゆ)む きっと出会(であ)えたのは偶然(ぐうぜん)でも奇跡(きせき)でもない 手(て)を取(と)りあった確(たし)かな命(いのち)の絆(きずな) 遥(はる)かゆく 闇(やみ)の間(ま)に沈(しず)まぬようにずっと目指(めざ)してた 運命(うんめい)の輪(わ)が廻(まわ)る 辿(たど)り着(つ)けるのは 自分(じぶん)の描(えが)く未来(みらい)だけ過去(かこ)乗(の)り越(こ)えて 希望(きぼう)の灯(ひ)を映(うつ)そう 可爱玉灵儿制作