「廃墟に咲く花」 作曲·編曲:MANYO 砂埃(すなぼこり)に霞(かす)んだ瓦礫(がれき)の中(なか)で独(ひと)り 寒空(さむぞら)では咲(さ)けない花(はな)の種(たね)を蒔(ま)く 崩(くず)れてゆく 女神(めがみ)が見捨(みす)てたという廃墟(まち)で 滅(ほろ)びの地(ち)を踏(ふ)みしめて涙(なみだ)を落(お)とす 夕暮(ゆうぐ)れの月(つき)に照(て)らされた面影(おもかげ)が 見詰(みつ)めていたのは 墓標(ぼひょう)か遠(とお)い日々(ひび)か 太陽(ひかり)さえも喪(うしな)い 冷(ひ)えた唇晒(くちびるさら)し 土(つち)に眠(ねむ)る愛(いと)しき幼子(おさなご)に何(なに)を語(かた)るのだろう 全(すべ)てを奪(うば)った冬(ふゆ)を呪(のろ)いながらも 寄(よ)り添(そ)う姿(すがた)に深(ふか)い絆(きずな)を見(み)た 太陽(ひかり)などは無(な)くとも 故郷(こきょう)は闇(やみ)に浮(う)かぶ いつも此処(ここ)に昔(むかし)の心(こころ)が在(あ)り続(つづ)ける限(かぎ)りは 足跡(あしあと)を消(け)し去(さ)る 風(かぜ)が吹(ふ)こうとも 哀(かな)しみも喜(よろこ)びも癒(いや)すように 恵(めぐ)みの雨(あめ)を喚(よ)び 乾(かわ)きの廃墟(まち)にも 女神(めがみ)の想(おも)いは いつか花咲(はなさ)かす奇跡(きせき)の希(ねが)いよ 輝(かがや)け 【 おわり 】