満月(まんげつ)に華(はな)やぐは 生命(せいめい)の宴(うたげ)か 何(なに)を祈(いの)り 何(なに)を謳(うた)う? 古(いにしえ)の繁栄(にぎわい)は 語(かた)り部(べ)さえ無(な)く されど集(つど)い 刻(とき)を待(ま)つ 鳥達(とりたち)よ 獣(けもの)よ 精霊(せいれい)よ 記憶(きおく)の欠片(かけら)を… 生(い)きとし生(い)ける 全(すべ)ての者(もの)よ 今宵(こよい)の奇跡(きせき)を 讃(たた)えましょう パンタレア 花開(はなひら)く 青(あお)き星(ほし)を 慈(いつく)しむよに パンタレア 薫(かお)りたつ 想(おも)い燈(とも)し 咲(さ)き誇(ほこ)る 神秘(しんぴ)の花(はな) 踊(おど)れ 潰(つい)えた世界(せかい)さえ 嗚呼(ああ) 歓喜(かんき)で満(み)たして… 仄白(ほのしろ)く仄青(ほのあお)く 立(た)ち昇(のぼ)る炎(ほのお) 一夜(ひとよ)の舞(まい) 片羽(かたは)の蝶(ちょう) 睦(むつ)み合(あ)う蛍火(ほたるび)が 未来(みらい)を宿(やど)して この営(いとな)み 繋(つな)がれる 過(す)ぎ去(さ)りし 誰(だれ)かが遺(のこ)すは 名(な)も無(な)き残影(おもかげ) 産(う)まれ朽(く)ちた 願(ねが)いを糧(かて)に 新(あら)たな奇跡(きせき)を この世(よ)に呼(よ)び起(お)こす パンタレア 夜(よ)が明(あ)ける やがて花(はな)は 深(ふか)い眠(ねむ)りへ パンタレア 一年(ひととせ)に たった一度(いちど) 咲(さ)く希望(きぼう)よ パンタレア 降(ふ)り注(そそ)ぐ 慈雨(じう)を受(う)けて 緑(みどり)は芽吹(めぶ)く パンタレア 信(しん)じてる いつの日(ひ)か 再(ふたた)び廻(めぐ)ること パンタレア そのほとり 光(ひか)る風(かぜ)が 吹(ふ)き抜(ぬ)けてゆく パンタレア 常(とこ)しえの 想(おも)い乗(の)せて 夢(ゆめ)を見(み)る 祈(いの)りの花(はな) 終わり