夕焼けのあぜ道 歩いてたら 君がやってきた ふわふわの尻尾をくるりくねらせ 並んで歩いた 音のない映画みたい 言葉のない散歩道で いつまでも君と 歩く 「懐かしいね」 この道 ずっとずっと会いたかったよ 大好きな君に 覗き込んだ目には満月 君と 歩いた この道もそろそろ終わり 名残 惜しそうに君が 僕の 足に 絡みついた 尻尾をゆらす君に手を振る 「さよならまたね」ニャーと鳴いた 片手を挙げる 久しぶり元気だった? 「喉をなでたら」ニャーと鳴いた 永遠は 何処にもないんだよね 夕焼けも終わる 抱き上げ 頭をなでる 「またいつかね」 きっとね そっとそっとしたに下ろした 草の葉を揺らし