逢いに行きたいけど 君はもう遠い人 最後の電話の受話器のむこうで コインの落ちる音と 発車を告げるベルの音 追いかければもっと悲しくなる そんな気がしたんだ 揺れるホールの中 君はもう居ないけど 愛の歌を今は君のために歌える コインの落ちる音と 雑踏の音を思い出す スポットライトの光の中で やさしく歌えたと思った 傷ついた女のかたを だきしめることも出来なかった 女はそんな男を どんなふうに思ったのか もっともっとやさしく愛して やさしく愛してと女は言う 椅子にもたれていた 裸のままの僕に タオルさしだす君は明日を信じ なげやりな僕のかたに ふれた君の手はふるえていた やさしさくれる女に返せるものなど ないと思っていたんだ 信じてくれるでしょうか 君のくれた愛の種が 空にそびえる大樹に育ったことを コインの落ちる音は 涙の落ちる悲しい音 あの頃そんなやさしい心に どうしてなれなかったのか 傷ついた女のかたを だきしめることも出来なかった 女はそんな男を どんなふうに思ったのか もっともっとやさしく愛して やさしく愛してと女は言う 傷ついた女のかたを だきしめることも出来なかった 女はそんな男を どんなふうに思ったのか もっともっと もっとやさしく愛して やさしく愛してと女は言う もっともっとやさしく愛して やさしく愛せば よかった