気が付けば 目の前 広がる水平線の先 未だ見ぬ場所 新世界へ羽ばたいていく 気が付けば 一度背を向けてしまってから 目指している場所がわからなくなった 時が経っても 方角すら定まらないまま 狭い部屋で背丈だけが伸び続けた 寂しいとか 悲しいとか 苦しいとか 邪魔なものは 捨てることが 正しいと信じていた 旅立つときは 手ぶらがいいと思っていた 軽くなったら 空も飛べると思っていた いくら待っても 体が浮くような気配はなく ただ毎日 理想の自分を夢見てた 現在位置はここ 僕が迷子になった水平線だった 空を見たら 羽ばたく単独飛行者が 翼があれば 飛べるとわかってきた 抱えた分だけ 羽ばたけるとわかってきた 波の音とか 描いていた未来とか 涙の色とか サヨナラとありがとうとか 弱い僕とか もがいた時間とか もれなく全部が 翼に変わる