[00:01.03]雨上がりの並木道 [00:04.73]排気ガスと草の匂い [00:08.77]君は僕のななめ前 [00:12.77]咳をしながら [00:15.20]苦しそうに笑った [00:18.69] [00:18.79]赤く錆びた鉄棒 [00:22.41]造りかけの砂のダム [00:26.74]君は僕の後ろから [00:30.76]ゴムのボールを [00:33.08]日の沈んだ空に高く投げた [00:40.65] [00:40.75]「とれるわけないだろう!」 呆れながらも 慌てて追う [00:48.75]「とれなくてもいい」と 君は微笑んでた [00:56.69] [00:56.79]夕焼けが終わっても [01:00.79]キャッチボールは続いてた [01:04.77]君はちょっと飽きた顔 [01:08.73]思い付いた顔 [01:11.21]コントロール無視のカーブ投げた [01:18.68] [01:18.78]「とれるわけないだろう!」 呆れながらも 必死でとる [01:26.72]「とれないと思った」と 君は驚いてた [01:34.42] [01:34.52]カーブの様な愚痴 [01:38.40] [01:38.50]消える魔球の様な優しさ [01:45.74] [01:59.13]君のボールはいつも [02:02.90]届かない所へ飛んでいく [02:07.19]君はボールを何度も [02:11.23]僕に投げた [02:16.09] [02:16.85]とれるわけない球も 呆れながらも 必死で追う [02:24.76]「とれなくてもいい」と 微笑んで欲しくない [02:31.43] [02:31.53]今まで [02:32.82]見逃した 優しさや愚痴やいろいろ 必死で追う [02:40.76]キャッチボールは続いていく いつまでも続いていく [02:48.69] [02:48.79]上手くなって 距離を置く [02:52.79]心は近付いていく [02:56.76]君の声は遠くなり [03:00.77]君のコエが近くなる [03:04.66] [03:04.76]カーブの様なグチ [03:08.51] [03:08.61]消える魔球の様な優しさ [03:15.82]