屈託の無い目尻 優しく誘い込む 有り触れた情事は何時だって蜜の味 始まりが無ければ終わりも無い 無常に続く形のない侘しさ 「もういいの?」そっと置いた琥珀色の水分が揺れる あなたが静かに含み笑いで追いやれば 重なる温度の遠い明日 手を伸ばせば確かにある温もりも 瞳を閉じればまやかしの幻 果てること無い夢の中で 問いかけ続けるかの日の慕情 あの一言だけは決して私に言わせやしない あなたは確かに愛した人 「・・・またね」そっとつぶやく言の葉が溶ける わたしが咄嗟に作り笑いで振り向けば 罪無く手を振る褪めた背中 褒めそやしては突き放す 甘い甘い蜜の嘯き ただ只管に ただ直向に わたしは通り雨が過ぎ去るのを待つだけ 手を伸ばせば確かに応える肌も 耳を澄ませば現への手招き 醒めること無い夢の中で 追いかけ続ける かの日の慕情 あの一言だけは あの一言だけは決して私に言わせやしない あなたは確かに愛した人