[00:10.95]ほてったアスファルトが蒸発する匂い [00:16.19]止まった空間を掻き乱す虫取り網 [00:21.44]終わってゆく夏の午後の気だるさから [00:26.51]人の気配が消えていく [00:31.91] [00:34.90]至って陽気な向こう見ずの青空 [00:40.07]すみっこ [00:41.47]押し遣られて積もり積もったもの [00:45.50]渡っていこうかあの入道雲 [00:53.03]夕立がくる [00:54.90] [00:55.64]雨音に紛れて死に絶えるほど泣くとき [01:00.59]あなたが隣にいたことなど1度もない [01:05.75]その掌の優しさには甘んじない [01:10.95]全部ひとりで背負うよ [01:14.18] [01:21.99]決まって全て何1つ長くは続かない [01:27.05]あさっての方へ飛んで消えた眩いもの [01:32.60]黙って見送る [01:34.76]もはや悔やむ気さえもない [01:39.43]幸せは死に絶えた [01:42.04] [01:42.65]土砂降りに捧げた貴重な大事な命 [01:47.67]あなたに知らせる必要性は見い出さずに [01:53.10]さよならの意味はきっと履き違えられる [01:58.21]ならば いっそ もう 何も [02:01.42] [02:34.36]終わってゆく 夏の午後の気だるさから [02:39.14]少女が夕立に消えた [02:46.14] [02:52.17]