時の移ろいはこの世のあらゆるものを変えてゆく、 桜はあっという間に咲き散っていく。 川の流れなど、 決してひとつの場所にとどまることがない、 激流に飲み込まれれば、 浮かぶ上がるのも難しいだろう、 どこへ行き着くのかわからないままに。 人の間も同じだ。 世の中が動けば、 思想もう動く。 かつて正しいことが違いに成ることもある。 行き着く先はわからない、 お前とこうして眺める景色もいつまで残っているか? 誰も知ることはできない。 この右に差した刀が、 俺のすべてだった。 殺すことにためらいなど必要がない。 それが勤めてあれば、 敵はもとより半ばであろうと容赦なく斬る。 この刃は数え切れないほどの血を吸ってきた。 他人の目に、 俺の姿がどう映ろうとかまわない。 日の照らし具合によって、 影は濃くなったり薄くなったりする、 日の傾きによって影は長くなったり短くなったりする、 影がどう見えようと、 ここにいる俺は俺のままだ、 何も変わらない。 ただそれだけのことだと。 しかし、本当の俺はそのほど強い人間ではなかった、 もともと信じるものを見失うのがもっとも怖かった。 俺はこんなにも簡単に揺らいでしまうのだと、 思い知らされた。 あの時選んだ道も本当に正しいったかのかと、 こんな風に思い悩む俺の姿をお前にも見られたくなかったのだが、 それも杞憂だった。 そうして、お前が笑っていると、 何ゆえこんなに心強いのだろうな? お前がいてくれるおかげで、 俺は違ってないのだと信じることができる。 そう、すべてはお前が解決してくれるのだな。 お前はすごい。 もし叶うなら、 もうしばらくこのままでいさせてくれ<4669,-163585,0>。