例え話が好きなあなたは 独特な声で今日もあたしに話す あたしはそれを黙って聞いてるの 時々相槌を打ちながら あなたのせいじゃないわ あたしがちょっとだけ すきを見せてしまっただけよ どうかしてるわ くせになったみたい だけど ずるいわ あたしはもっと聞いていたいのよ お気に入りのフクロウ猫のお話を 夢から覚めてしまうつもりなの 例えばそれが正夢であっても 夜の帳に包まれる頃 ふたりっきりの時間が始まるの おかまいなしに歩くあなたの 調子っぱずれの姿も見たいの 今度はあたしの話を聞いてよ 誰より聞き上手でもあるあなた あたしがいつも水をあげてる 三椏(みつまた)の花が咲いたの 今年も 终わり