足元の石くれをよけるのが精一杯 道をぶ余裕もなく 自分をぶ余裕もなく 目にしみる汗の粒をぬぐうのが精一杯 をく余裕もなく 人をく余裕もなく まだ空はえないか まだ星はえないか ふり仰ぎ ふり仰ぎ そのつどけながら 重き荷をいて 坂道を登りゆく者ひとつ 重き荷も坂も 他人には何ひとつえはしない まだ空はえないか まだ星はえないか 這いあがれ這いあがれと 自分を呼びながら 呼びながら 掌の口を握るのが精一杯 をひろう余裕もなく 泥をひろう余裕もなく ひび割れた唇はみしめるのが精一杯 去をる余裕もなく 明日をる余裕もなく がんばってから死にたいな がんばってから死にたいな ふり仰ぎ ふり仰ぎ そのつどけながら 重き荷をいて 坂道を登りゆく者ひとつ 重き荷は重く 坂道は果てもなくくようだ がんばってから死にたいな がんばってから死にたいな 這いあがれ這いあがれと 自分を呼びながら 呼びながら まだ空はえないか まだ星はえないか ふり仰ぎ ふり仰ぎ そのつどけながら 重き荷をいて 坂道を登りゆく者ひとつ 重き荷は重く 坂道は果てもなくくようだ がんばってから死にたいな がんばってから死にたいな 這いあがれ這いあがれと 自分を呼びながら 呼びながら