[ti:永遠の朱雪] [ar:Gero] [al:one (初回限定盤B)] [offset:0] [00:00.00] 作词 : hotaru [00:05.95] [00:35.01]遠い昔の雪の降る時分 [00:40.30]箱入りの姫は密やかに逢瀬を重ねていた [00:47.28]男は市井(しせい)の若人 許されぬ愛は [00:55.28]嗚呼、何故に燃えてゆくのか [01:01.36]「今は雅な羽織さえも忌まわしい」 [01:08.34]と姫は泣く [01:12.33]「今宵、月と共に逃げてしまおう」 [01:15.90]男はいざ、その手を取る [01:18.78]駆け出す背に雪が [01:22.20]積もれど 積もれども [01:25.13]その影は闇夜に深まるばかり [01:30.22] [01:41.77]朝、宮人の追っ手が迫れば [01:47.04]男は震える手に力込め刀を振るっていた [01:54.03]嗚呼、覆水は盆に返ることはない [02:02.06]雪に血が降り 愛の火のよう [02:05.87] [02:08.10]「愛と罪とが首にきつく辛いの」 [02:14.90]と姫は泣く [02:19.15]「此処で立ち止まるわけにはゆかぬ」 [02:22.51]男はまた、その手を取る [02:25.62]行先など知れず [02:28.99]歩けど 歩けども [02:31.98]その時は無情に近づくばかり [02:39.05] [03:01.30]「一目見た時決まった定めでしょう」 [03:07.67]朝霧に笑みが映え [03:13.10]「箱の中では人生(いのち)などなかったの [03:19.09]もう一層 構わずに [03:25.02]そなたと共にどこまでも行きましょう [03:30.82]雪の道を」 [03:34.00]「然(さ)らば永遠(とわ)の場所へ共にゆこう」 [03:37.50]姫は嬉し 空を仰ぐ [03:40.44]迷いが消えたように [03:43.93]からりと晴れゆく [03:46.04]「さらば、永遠(とわ)の場所でまた会えよう」 [03:49.54]男はいざ、刀を取る [03:52.41]震わぬ手で涙拭い [03:58.71]微笑み湛(たた)えた姫の胸に [04:04.19]刀を深く深く突き立てた 嗚呼! [04:17.37]