さよなら おしゃべり 楽しい時間たち 振り子の剣が 白蔷薇赤くする いつか読んだ本を開く 指が止まる時 私がきっと歪む 真昼のような夢よ 待ちぶせする猫の つま先から伸びる 影の中で 笑う私 さかさま あべこべ こぼれた時間たち 着飾る貴婦人 首だけお茶を飲む いつも見てる空のしゃぼん 風に飛んだ時 私がきっと歪む 真綿のような夢よ 兎を追いかけた 足音より響く 詩に抱かれ 眠る私 私がきっと歪む 夜明けのない夢よ 記憶はひび割れて 心の臓に刺さる 青い痛み 嘘の私 さよなら おやすみ 真夜中過ぎる頃 優しい貴方に 最後のありがとう