神避りて 戾れない ただ葉えるだけの 夢ならば知らない いつも傍でみていた 聲を失くしても 花は散り人は變わる 時の早さに 神避りて 戾れない 妣が國 滿ちてゆく 星辰の翳る虛空 叢雲に風も絕え 昏き土は冷え切り もう芽吹かない 神避りて 戾らない ただ求めるために 生まれるこの魂 御伽噺みたいに 笑い合えるなら 未明の闇沈んだ 罪の重さに 心細さに 神避りて 戾れない 妣が國 墮ちるのか 結んだ虛空開いた 逆卷く神話の海 手の鳴る音も止んで もう答えない 神避りて もう一度 隱された月が 噎び哭くように 巡り繰る夜の 殺那に焦がれた 神避りて 戾れない 妣が國 彷徨えば 鎮めの謠い響く 仄暗き迷宮に 忌まれし咒詞の絲 もう解けない 神避りて 戾らない