何も譲れない ましてこんな 卑怯な顔ぶれのトーテムポール 手を取り足取る愉快犯の 群れが常に見張る構図 いつもどおり虫が鳴く 秋の夜に極まる苛立ち 風情あるね 闇を振り払って走れ 風の止んだ今を選べ 嘆きの泥沼を這い上がる為に 謳えよ 高らかに 失った青春の傷跡を 可愛や娘に施す されども争えない血脈は やがて我が身呪う つねにずっと虫が鳴く 擦り合わす羽音の調べが 風情あるね 闇を振り払って走れ 風の止んだ今を選べ 闇を振り払って走れ 風の止んだ今を選べ 嘆きの雨雲を突き抜ける為に 謳えよ 高らかに