幸(しあわ)せに星(ほし)がひとつ 微笑(ほほえ)に涙(なみだ)ふたつ 夜空(よぞら)の傍(かたわ)ら いつもの訪問者(ほうもんしゃ) 心(こころ)に帳(とばり)がおりたら 帰(かえ)らない人(ひと)りなるから だれかの見(み)ている夢(ゆめ)に 生(い)きたくはない つぶやいた吐息(といき)に 寒(さむ)さと手(て)をつないで 人生(じんせい)はいつから 自分(じぶん)だけのためじゃなくなるんだろう 今(いま)はまだ届(とど)かない夢(ゆめ)も見(み)る ぬぇ それは幸(しあわ)せなことだろう この腕(うで)で持(も)てるもろが 思(おも)いからって遠慮(えんりょ)する 笠(かさ)をかぶった木(こ)の葉(は)が笑(わら)い顔(かお) 足(た)りないくらいでいい 静(しず)かに待(ま)っている 無心(むしん)の命(いのち)あるものに “幸(しあわ)せ”の意味(いみ)を問(と)えたなら 夢見(ゆめみ)の森(もり)は鮮(あざ)やか この目(め)にもそう映(うつ)るのかい 時(とき)に今(いま) 白(しろ)い雪(ゆき)の声(こえ) 聞(き)こえない 左胸(ひだりむね)がサイレン 帰宅後(きたくご)の心(こころ)はどこか 外気(がいき)に魅(み)せられているから 時(とき)に雨(あめ) 白(しろ)い雪(ゆき)の声(こえ) 共(とも)に響(ひび)け 左胸(ひだりむね)のサイレン 伴(ともな)わたい猩々(しょうじょう)たちが うつつの笛(ふえ)を吹(ふ)いている