丘の上に見つけた忘れ物 そこにはちっぽけで汚れた自分が居た 風の言葉に耳を傾け揺られる 草達のどこにも囲いなどなかった なのに ちっぽけな私の心にはとげとげの茨の囲いだらけで 固く閉ざされた囲いの中に風は吹いていなくて 空っぽの心はもう何も感じない でも締め付けられる 朽ち果てた茨の森に迷いこんだ 1羽のトンビ 傷ついた羽をばたつかせ 空を見つめていた 気がつけばその羽は茨に絡み付き もう動かない それでもトンビは力いっぱい 空を風を必死に探していた なのに ちっぽけな私は 傷つくことを恐れ窮屈な囲いの中でただ やるせない気持ちをごまかして ウソをウソでまたごまかして ただ私は∙∙∙ どうしようもなくトンビが羨ましかった 丘の上には私にもトンビにも 囲いはなくただ自由が広がっていて 大地と空の間に仕切りはなく トンビと私は一緒に風になった 丘の上には私にもトンビにも 囲いはなくただ自由が広がっていて 大地と空の間に仕切りはなく トンビと私は一緒に風になった